上野天満宮 晴明殿

祈祷殿と授与所の二つの機能を配したこの建物は、陰陽道を示す陰と陽のように二つの相反する要素で成り立つ建物形状としています。
​祈祷殿は、安倍晴明の五芒星の紋をモチーフに直線的で明快かつ男性的で荘厳さのある建物。
それとは対照的に授与所は曲線を用い、柔らかく優しく迎え入れるような女性的な佇まいとしています。

​拝殿の外壁はガラスのカーテンウォールとし、結婚式や音楽会など多目的に活用できるよう、屋外にも繋がりのある明るく開放的な空間としています。

造作材は、五芒星のようにシャープな竿縁の格天井、桧・ヒバの木ルーバーや格子を内外装に活用することで、伝統的な神社建築とは異なるリズミカルな、現代的で明快な広がりのある空間となっています。